世の中は移ろいやすいものです。20世紀の終盤、その移ろいは加速度的に速くなり、21世紀になるとそれは目まぐるしいまでの速さになり、現在ではそれが認識できないくらいの速さになってきています。

日々の暮らしは、技術の進歩とともに便利で快適なものになり、ITの登場でその流れに拍車がかかり、日常生活では身体を使うことが増々減少しています。人間は動物であり、動くことが本質的な訳ですが、そのためにある運動器(※1)の機能を良好な状態に維持するのは、今の生活では不可能に近い状況（身体不活動）です。

厚生労働省はメタボリックシンドロームに続き、2013年より「ロコモティブシンドローム(※2)」予防を謳い、数値目標を設定して10年計画の取り組みを推進中です。このような状況を鑑み、YOUTH町田では『脱・ロコモティブシンドローム』と称した取り組みを始めました。因みに、この取り組みは、今までのようにフィットネス施設を使ったものだけでなく、一人ひとりの生活そのものがフィットネスになるようにするというものです。

更に、現在ICTやIoTに関しては日進月歩であり、またまだまだ先だと思われていたAIに関しても、具体的な商品・サービスの話題が世の耳目を集めています。この状況が進めば、身体不活動により身体を動かさなくなっただけではなく、自ら感じたり考えたりすることが減り、「心不活動」・「頭不活動」で、心も頭も動かさなくなってくるように思います。そこで、YOUTH町田の取り組みは、身体を動かすだけではなく、心も動かし、頭も動かすというものです。

YOUTH町田は、社会問題解決クラブを実現するため、【元気な身体・心・頭を作ろう！】をスローガンにし、そのためのプラットホームとなるよう邁進して行きます。

(※1) 筋、骨、関節、神経等、動くことに関与する器官の総称。
(※2) 運動器の障害により、移動機能の低下をきたした状態のこと。